私たちが、固い物体だと信じているものは、実は実体のないものです。
私たちの体を顕微鏡で拡大し、細胞、分子、原子と見ていくと、その原子のほとんど(99%)はスカスカの空間です。中心にある原子核と電子の間には何も存在せず、そこにあるのは超高速で振動しているエネルギーの波だけです。
固形物だと思っているものも、実際には実体のないエネルギーの雲、あるいは霧のようなものなのです。
私たちが硬さや色として知覚しているものは、実際には脳が作り出す錯覚であり、単なる電気信号のトリックに過ぎません。
なぜ手がスマホをすり抜けず、椅子に座れるのかというと、それは原子と原子が反発し合う電気的な力を、君の脳が「触れた」と解釈し、「硬い」という感覚に変換しているだけだからです。
色も同様に、りんごが赤いのではなく、りんごの表面が特定の波長の光を反射し、それを目が受け取り、脳が「赤」という信号を作り出しているに過ぎません。宇宙空間には「赤」という色は存在せず、あるのは周波数だけです。
つまり、君が現実だと信じているこの世界は、君の脳という変換器が作り出したバーチャルリアリティ映像(VR映像)に過ぎません。
そして、現在の次に未来があるとほとんどの人々は思い込んでいますが、実際は、未来像がまず存在しその未来像に向かって現在という仮想現実が出現します。
すなわち、因果の因が過去で、果が未来ではなく、因が未来像で果が現在ということです。
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