2020年2月28日金曜日

中国を代表する投資家のヒストリー

Weijian Shan     1954-

投資家

投資先
「デイケアセンター、デートサイト、乳牛」

文化大革命1966-1976

1969年、中国政府は、都市部の1600万人の十代の若者を辺境に移植した。

彼の任地は、ゴビ砂漠。

彼のユニットは、小麦とトウモロコシの栽培。

暖房の熱源は、牛の糞。

「米国人は、”bullshit”と、『ののしり言葉』として使うが、どれだけ貴重だったか。」

苦難の中でも、シャンは、「効率」で才覚を示した。

3人のチームには、レンガ造りの任務が割り当てられた。

シャンは、「専門化」が、彼らのアウトプットを向上させることに気づいた。

砂と粘土を混ぜる人。
それを鋳型に入れる人。
それを乾燥させる人。

このプロセスによって、生産性が倍増した。

未開地で、彼は、より広い世界の知識を求めた。

秘かに、Voice of Americaを聴いた。

辞書を引きながら。

その後、鄧小平政権下で、アメリカとの国交が開かれ、留学の道が開かれる。

1980年、米国留学の奨学金を得る。

彼がビジネスを得る手法は
攻撃的な「売り込み」ではなく、
教授的な「仲介」である。

3兆5千億円を運用する。

中国は、
世界の「工場」から、
購買力のある「市場」へと変わった。

だから、トランプ大統領の関税政策にもビクともしない。

シャンは、最初から、B2Cビジネスを狙っていた。
そこの成長には、比較的少ない資本で済む。

大阪のユニバーサルスタジオにとって、PAGは、大きな投資家だった。

日本自体の経済成長(0.8%)は、生ぬるい。

シャンは、説明する。

「しかし、私たちは、考えた。
 爆発的な、訪問客によって離陸すると。
 中国と他のアジア諸国。
 そして、それは、起こった。」

当初投資額は、120億円。

2016年、その株を、1250億円で売り払った。

消費者が接するテクノロジーも、シャンの戦略の燃料。

家庭用プリンターとオフィス用プリンターは、西洋よりもはるかに成長している。

デートサイトにも投資している。

中国では、社会改善事業。

他の社会改善事業は、
中国の私立学校。

「中国の親は、子供を甘やかしている。」

「中国の幼稚園の60%以上は、私立だ。」

彼は、このトレンドを把握した
Golden Appleを買収することで。


成都市にある、60ヶ所の幼稚園を運営するチェーンである。
入園者は、15,700人。

他には、
北京にある、
Lily English.
4歳から12歳の子供たちに、
放課後コースで、
英語だけで教える。

シャンにとって、
教育は、儲けるには、少量の投資。

今年の8か月で、税引き前利益は、42%上昇し、31億円、利ザヤは、30%を超えた。

北京を訪れると、
彼は、時折、ゴビ砂漠の時分の友人に会う。

彼らが思い出すのは、
荒野でのブラックコメディがほとんどだが、
彼らの子供たちが、
新しい中国で、
「学校、娯楽、医療、その他の選択にどれだけ便益を得ているのか」という話を聞いて、彼は、喜ぶ。

「私たちは、かごの中に閉じ込められていた。
 そして、どこにも、飛ぶことはできなかった。」

「そのかごは、
 徐々に開いた。
 そして、
 人々は、飛び始めた。
 
 違いをつくるのは、より開いたシステムです。」


出典:フォーチュン誌
アジアパシフィック版、2019年12月、NUMBER 12
翻訳:三上紘司

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