イノベーションという言葉自体はコマーシャルでも使われていて、社内でも響いていることと思う。
しかし、イノベーションが足りない。
大企業の皆様も、中小企業の皆様も、感じていることだと思う。
「イノベーションだよ」と方向性が出ているのに、なぜ、実体がついてこないのか?
それには、組織の仕組みの問題がある。
今の組織は、工業生産性を上げるために設計されている。
その構造も、その考え方も。
だから、工業生産性が上がり、供給過多となり、価格競争となり、デフレとなる。
給料は下がり、新規雇用ができない。
一方、イノベーティブな組織の基本信念は、アイデアにある。
新しい発想が、供給過多ではなく、価格競争でもなく、新たな次元を創造していく。
そのアイデアはどこから来るのか?
社員から。
ところが、旧態依然とした多くの組織は、このアイデアを受け取る感性がない。
したがって、そのアイデアは、生まれたものの、イノベーションに行き着くことができない。
無数のアイデアが組織内を浮遊することになる。
さて、この精子と卵子をどのように結合させるか。
その責任は、個人にも組織にもある。
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