それを踏まえ、二回目の選考プロセスでは、見事な案が選考された。
日本人もちゃんとやればできるという自信と、
オリジナリティーの高いデザイナーがいるということに感動しました。
野老朝雄さん
以下は、毎日新聞2016年4月29日 西部朝刊のウエブサイトからの抜粋です。
また、赤は拙者が勝手に入れました。
2020年東京五輪・パラリンピックの新たな公式エンブレムを考案したアーティストの野老(ところ)朝雄さん(46)が28日、毎日新聞のインタビューに応じた。「多様性と調和」の思いを込めて制作したデザイン「組市松紋(くみいちまつもん)」について「並行して制作したが、パラリンピックが着地点。健常者よりも例えば車いすバスケットボールとか本当にすごいと思う。力強さや、こちらが励まされる思いがあった」と込めたことを明かした。
五輪とパラリンピックどちらのデザインも全く同じ計45個の四角形のピースが使われている。「違いはあっても、超えてつながり合う」ことを表現したものだ。どちらも明確に定義しているわけではないが、丸い円で描かれた五輪は禅の世界で宇宙全体を示した「円相」、パラリンピックは日本になじみの深い「鶴」をそれぞれイメージした。どちらもシンメトリー(対称)に見えるが、五輪のエンブレムは非対称。「パラリンピックは正解、五輪は正解を模索している図」と説明した。
最終候補の4作品が事前に公表された時点で野老さんのデザインは「地味」との声が強かったが、25日の決定後はインターネット上では計算し尽くされた精緻なデザインについて評価する声が高まっている。野老さんは「地味と言われるが、それは(別の色をあしらうなど)展開のために抑えていることが分かってもらえてうれしい」と笑顔を見せた。
最終審査で「組市松紋」は「展開力」が評価された。野老さんは建築を学んだこともあり、都市の景観に溶け込むような展開例のアイデアにあふれている。例えば、梅雨時期に東京・渋谷のスクランブル交差点で傘が開くとエンブレムが広がる。商業的な利用価値は過去の五輪エンブレムより高い。
「つなげる」という長年温めてきた構想を3カ月の制作期間でエンブレムとして完成させた野老さん。4年後のエンブレムの姿についてただ一言「愛されたいですね」と話した。【田原和宏】
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