2015年9月3日木曜日

ワンネス

 私の不食への道程は、まず肉と乳製品を控えて玄米菜食へ移ることから始まりま
した。そして、食べる回数と量をへらしていきました。この過程で、「慣れの法則」
が働いていきました。

 ここで大切なのは、多くの場合、慣れの法則が働く過程で、さまざまな気づきが得
られることです。

・食べると体が疲れて重くなる
・食べるとすぐに眠くなる
・食べると意識が低下する
・食べると、直感、創造性、鋭敏な感覚が鈍くなる

 やがて、こんなことも気がつくでしょう。

・悩むと食べたくなる
・つまらないと食べたくなる
・悲しい、さびしいと食べたくなる
・ヒマになると食べたくなる

 食べないことに慣れていく過程で、私たちの体は徐々にプラーナで満たされていき
ます。そして、プラーナで満たされれば満たされるほど、飢えとはプラーナの不足で
引き起こされていることに気がついていくのです。

 興味深いのは、精神的な飢餓感もけっきょくは飢餓の一種であることがわかってく
ることです。ここまでくると、「慣れの法則」も最終局面を迎えることになります。
食べないことに対して肉体的にすっかり慣れて、本当の空腹感を覚えるようになりま
す。これが「空腹は気持ちがいい」という状態です。
 そのとき、あなたは思うかもしれません。

「悩みって、いったいなんだろう?」

出典:食べない人たち ビヨンド (不食実践家3人の「その後」)
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